第13号【小学校高学年】気候危き機~​私わたしたちの​​暮く らしに​出るえいきょう~

こわい​ほど​激はげしい​大雨…​命の​危険きけんを​感じる​暑さ…​こんな​異常 いじょうが​増ふえていませんか?​
気候変動に​より、​日々の​生活は​​常つねに​​危険きけん と​となり合わせに​変わってきています。​
「気候​危き機」とは、​地球温​暖だん化に​よって​生じている、​深​刻こく で​きん急​性せいの​高い​問題の​状態じょうたいを​指します。​

進行する​地球温暖だん化

  • 1850〜1900年の​平均きん気温と​各年の​気温との​差

    出典:「ゼロエミッション東京戦略 Beyond カーボンハーフ」(東京都環境局)

    地球の​年平均きん気温は、​1850年~1900年ころと比くら べると、すでに1.1℃(2011年〜2020年の平均値きんち)上しょうしました。​
    さらに2024年には、​世界平均きん気温は​2年連続で​観測史そくし 上​最高と​なり、約150年前と比くらべて1.5℃上しょうしています。

    1.5℃って、たった少しに感じるけど、
    地球にとっては重要な問題なんだ…。

なぜ、地球温暖だん化が進んでいるのか​​

現在げんざいの地球温暖だん化は、
「人間の活動によるもの」といわれています。

  • 地球温暖だん化の​仕組み

    ①太陽の​熱で​地上が​暖あたたまる。​
    ②温室効こう果​ガスが増ふ えすぎた​ために、​地球の​表面から​出る​熱が宇宙うちゅう に​にげず、​大気の​内側に閉とじこめられる​量が​増ふ え、​気温が​上しょうする。​
    ③温室効こう果ガスののう度が​増ま すとますます熱が​こもり、​気温が​さらに​上しょうする。​

温室効こう果ガスの​一つに​「二酸さん化炭素そ (CO₂)」が​あるよ。
​二酸さん化炭素そ (CO₂)は、​物を​燃もやす​ことなどに​よって​出る​気体だね。
1850年~1900年ころと比くらべると、
石油や​石炭などを​燃も やすことに​より、​二酸さん化炭素そ (CO₂)が増ふえているんだね。​

クイズ

このまま対策さくをせずに二酸さん化炭素そ (CO₂)を出し続けた場合、2100年の東京の夏はどうなると予測そくされている?

  1. 今とあまり変わらない

  2. 40℃をはるかにこえる日が増ふえてくる

  3. 少しすずしくなる

2 40℃をはるかにこえる日
が増ふえてくる

気象庁しょうちょうは、​一日の​最高気温が​40℃をこえた​日を​「酷暑日こくしょび 」と​呼よぶようになりました。​
参考:気候変動に関する政せい府間パネル(IPCC)評価報告ひょうかほうこく 書

​拡かく大する​​気候変動リスク

気温上しょうは​単なる​「暑さ」だけの​問題でありません。​
気温上しょうに​より、私わたしたちの​生活へのえいきょうや​生態系たいけい へのえいきょうなど、
​様々な​リスクが​増ぞう加します。​

もう​元に​もどらない?
​きょ大な​氷の​ほうかい​リスク

地球の​温暖だん化が​ある​水準じゅんを​こえると、​環境かんきょう が​一気に​激げき 変する​ティッピング・ポイント​(転かん点)が​あります。​特に​心配なのが​南極などの​きょ大な​氷​(氷しょう)です。このまま温暖 だん化が進むと、今世紀き 後半に西南極の一部の氷しょうがとつ然ほうかいするとされています。もし起きてしまうと、なかなか元にもどせなくなる​危険きけん があります。

高温や雨不足による​
​「山火事の​発生​増ぞう」​

高温や雨不足が続く​ことで、​世界中で​山火事の​リスクが​高まっています。​一度​起きると​止められない​山火事は、​​豊ゆた かな​自然や​動物の​​住処すみかだけでなく、​私わたし たちの​安全な​​暮くらしも​一しゅんで​うばってしまいます。

感​染せんしょうリスクの​​増ぞう加

10月でも​平均きん 気温が​25℃をこえる​日が​ある​ため、「か」が​秋まで​長く​活発に​動き回り、​病気を​広げる​危険きけん が​高まっています。​

生態系たいけい​へのえいきょう

気温や​水温が​上がると、​生き物は​北や​高い​山など、元の環境かんきょうに近い場所へ​移い 動します。​しかし、​​サケや​山の​頂ちょう 上付近に​住むライチョウなどは​これ以上にげる​場所が​なく、​絶ぜつめつの​危き 機に​ひんしています。

クイズ

世界平均きん気温が2年連続で観測史そくし上最高となり、約150年前と比 くらべて、1.5℃の上しょうが記録されたのは西れき何年ですか?​

  1. 2015年

  2. 2020年

  3. 2024年

3 2024年

急激げきに加速する気候​危き機を象しょう ちょうする最新の観測そく 結果であり、2024年に単年度として初めて1.5℃をちょう過か したことが大きなニュースとなりました。

気候危き機への​アクション

2015年のパリ協定で、「気温上しょうを2℃におさえる努力をする」目標が示しめされました。
現在げんざい、世界では1.5℃を目指した取り組みが進められています。

世界が目指す「1.5℃目標」

世界が目指す「1.5℃目標」の達成には、2050年までに実質しつゼロに向けた取り組みを一層そう 加速する必要があります。

東京都が目指す目標

東京都は、​2050年ゼロエミッションを​実現げんする​ために、​2030年カーボンハーフと、
2035年に​温室効こう果ガスはい出量を​2000年比ひ で​60%以上​さく減げんする​目標を​新たに​設せっ 定しました。​

出典:「ゼロエミッション東京戦略2020 Update&Report」(東京都環境局)
2030年カーボンハーフ 

2050年ゼロエミッションを​実現げん する​ためには、​2030年までの​行動が​極めて​重要です。​そこで、​東京都は​2030年までに​温室効こう 果ガスはい出量を​50%さく減げん​(2000年比ひ )​する​「カーボンハーフ」を​表明しました。​

出典:「ゼロエミッション東京戦略 Beyond カーボンハーフ」(東京都環境局)
2035年までに​温室効こう果ガスを​60%以上​さく減げん

気候危き機の​深刻こく化や​社会情勢じょうせい 等の​大きな​変化の​中、​取り組みを​一層そう 加速する​ため、​2030年カーボンハーフと​その​先の​未来を​見すえ、​「ゼロエミッション東京戦略りゃく  Beyond カーボンハーフ」を​決定しました。
ここでは、​2035年までに​温室効こう果ガスはい出量を​60%以上​さく減げん ​(2000年比ひ)​する​新たな​目標と、​その​達成に​向けた​31の​個こ 別目標を​設せっ定しています。​

出典:「ゼロエミッション東京」(東京都環境局)
2050年ゼロエミッション 

人間の​活動に​よって​生じる​「はい出​(エミッション)」を​2050年に実質しつゼロに​近付ける​取り組みです。
東京都では、​これまでの​省エネルギー、​再さい生可能かのう エネルギーの​対策さくに​加え、​食品​ロスや​プラスチック対策さく など、​都市活動に​起因いんする​あらゆる​分野での​取り組みを​推すい 進しています。​

温室効こう果ガスの​はい出を
​全体と​して​ゼロ​に​するには

地球の​未来を​守る​ため、​日本を含ふくむ世界120以上の​国や​地域いきが
「温室効こう果ガスの​はい出ゼロを​2050年までに​達成する」と​いう目標をかかげて​動いています。
私わたしたちの​生活や​経済けいざい活動から​出る​温室効こう 果ガスを、​地球が​吸すい​こめる​分だけに​おさえていかなくては​なりません。​

出す量​を​限げん界まで​減へ らす

私わたしたちの​生活や​工場、​車などから​出る​温室効こう 果ガスを、​省エネの取り組み、太陽光や風力など二酸さん化炭素そ (CO₂)をはい出しない再さい生可能かのう エネルギーの導どう入で、​まずは​極力出さないように​する​ことが​重要です。
​完全に​ゼロに​する​ことは​難むずかしいため、​てっ底的に​減 へ​らす努力が​最初の​ステップです。​

植物や​森林に​吸す い​取って​もらう​

どうしても​出てしまう分の温室効こう果​ガスは、森林などの植物、​海などの​自然に吸す い​取って​もらいます。
​その​ためには、​身の​回りの​豊ゆた かな​自然を​守り育てる​ことが​不可か欠です。​

引き算を​して、​合計を​ゼロに​するには​

「はい出を全体としてゼロ」というのは、二酸さん化炭素そ (CO₂)をはじめとする温室効こう 果ガスの「はい出量」から、植林、森林管理などによる「吸収きゅうしゅう 量」を差し引いて、合計を実質しつ的にゼロにすることを意味しています。
​この​引き算の​バランスを​保たも つことで、​地球の​温度が​これ以上​上がるのを​くい​止めます。​

カーボンハーフスタイルマスターしん断だん
それぞれ自分の考えに近いものを選んで、しん断だん結果を確認かくにん しよう!

しん断だん1:未来の東京を救すく ために、一番ワクワクする「解かい決策さく」はどれ?

しん断だん2:あなたが「かっこいい!」と感じるリーダー像ぞう はどれに近い?

しん断だん3:学校やSNSで環境かんきょう のニュースを見たとき、まず何を考える?

2100年のシナリオは、
あなたの「選たく」の先にある。

私わたしたちが​直面している「1.5℃の​目標」は、​決して​簡かん 単な​目標では​ありません。
カーボンハーフ、​そして​その先に​ある​脱だつ炭素そ社会。
​それは​だれかが​作る​ものではなく、​あなたが​何を​選び、​どう​行動するかで​決まる​物語です。​
あなたが​選ぶ「一歩」が、​次の​世代へと​続く​希望の​道に​なります。
2050年、​そして​2100年の​東京を、​共に創つくっていきましょう。​